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長岡市長選挙(その4) 現職の森氏と藤井氏の一騎打ちA

長岡市長選はいよいよ11月1日、告示になる。8日投開票。任期満了に伴う選挙が近づき、関
係者らの動きも活発になっている。5選を目指す現職の森民夫氏(66)=無所属=と元市議で
新人の藤井盛光氏(37)=同=の2人が立候補を表明しており、両陣営とも事務所開きなどを
行い選挙戦への準備は万全である。
 前回の2011年の市長選が無投票での森市長再選であったため、選挙戦は8年ぶりとな
る。森氏は6月、藤井氏は7月にそれぞれ立候補を表明。共産党も擁立を目指していたが、最
終的に断念した。このため、森氏と藤井氏の一騎打ちとなる公算が高い。
市長選の有権者は約22万人7000人。1995年11月9日以前生まれでことし7月31日までに
長岡市の住民基本台帳に記載の住民である。
 期日前投票は11月2〜7日まで、アオーレ長岡と各地域の支所、さいわいプラザ、リバーサ
イド千秋の13カ所で予定。

新人・藤井盛光氏
 
 一方、藤井氏は岩手県盛岡市出身、東京で育ち、脳科学の研究者だった。結婚を機に市内
寺院の住職。2011年の市議選に立候補し、初当選をした。ことし4月の市議選では再選を果
たした。だが選挙戦を通して市内全域を回る中で「合併地域の疲弊を実感し、市政に対する思
いを多く聞いた」ことが市長選出馬への決意になったという。
研究員時代に政府による事業仕分けに直面。「科学技術に対する理解のなさに危機感を抱い
た」のが、政治に対する関心を強めるきっかけだったという。
 その後、妻の実家である寺を継ぐために長岡に移り住んだ。そして「長岡に一生住むのだか
ら、政治家としてよかれと思うことをやっていきたい」との思いでいる。多様な経験は幅広い視
線を示している。
 
若い力の「応援隊」を結成 インターネット交流サイトも活用

藤井氏は、知り合いや支援者らのつてを頼りにミニ集会を開くなどして知名度の向上を図って
いる。合併地域の疲弊を訴え、「道路や融雪設備、診療所といった基本的なインフラ設備の整
備も合併地域では課題になっている」と指摘する。そして「各支所の裁量と予算の拡大による
地域経済の活性化」を公約に掲げる。
藤井陣営は「草の根」で支援の輪を広げようと地域のイベントや集会に飛び込みでも参加し、
森陣営の「応援する議員の会」に対抗する。さらに知人の若い世代グループが「応援隊」を結
成し、フェイスブックなどのインターネット交流サイトを活用して支持拡大に取り組んでいる。
 若者と直に会話する中で「雇用に対しての思いを強く感じる。夢や希望といった前向きなエネ
ルギーを若い人が発信できるような社会とする必要がある」とし、将来性の高い事業立ち上げ
に上限1億円を補助するといった施策を公約とする。研究員だった経験から、「長岡の政治家
で、科学を一番分かっているのは自分だと自負している。現場での研究はできないが、その経
験を産業の振興などに生かしたい」とする。
 
当選へ向けて、最後まで全力でやっていく

森市政については震災復興も含めて高く評価している。「ただ、現在の取り組みだけでは、ま
かなえない足りない部分もある。変えるべき所は変えるべきだという主張は、市議の時から一
貫している」と主張する。
 県外の出身で、長岡に住み始めたのが5年前であることから、「長岡を含めて新潟県全体の
情報発信がうまくないというのは感じている。謙虚、奥ゆかしいということになるのだろうが、10
あるうちの3とか4しか伝えていないと思う。外からの視線というのも持ち味になるのでは」と述
べる。
 「市議選に立候補した時も最初は孤立無援だった。しかし、いい加減な思いではないというの
が伝わり当選することができた。市長選への出馬では、市議選の時以上に多くの人から反対
され、色々な人に迷惑をかけたが、それでもやりたいことがあると決意した。当選へ向けて、最
後まで全力でやっていく」と力強く語る。
 一騎打ちで熱い選挙戦になりそうである。



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長岡市長選挙(その3) 現職の森氏と藤井氏の一騎打ちB
長岡市長選挙(その3) 現職の森氏と藤井氏の一騎打ちB