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長岡市長選挙(その7) =詳報= 森氏が5選
藤井氏は善戦もおよばず

 任期満了に伴う長岡市長選が8日、投開票され、無所属で現職の森民夫氏(66)=自民、民
主、公明、社民推薦=が6万3588票を獲得し、無所属で新人の藤井盛光氏(37)を破り、5選
を果たした。藤井氏は3万6973票を獲得したが、準備期間の少なさなどもあり及ばなかっ
た。
 市長選は、前回2011年が無投票だったことから8年ぶりの一騎打ちとなったが、明確な争
点がなく盛り上がりに欠けていた。両候補は市政の重要課題として、急速に進む人口減少へ
の対策、今後の合併地域の振興をあげ、独自の政策を主張した。さらに森市政4期16年の評
価、経済の活性化、教育環境の整備なども争点となった。
 両候補が市内各地を精力的に回ったこともあり、選挙戦終盤になると市民の関心も高まりを
みせた。投票率も朝からの悪天候だったが、過去最低となった前回の44・04%をわずかに上
回る45・20%となった。期日前投票も、前回の倍あまりの10・33%となった。
 

「オール長岡」の態勢で選挙を戦い当選の森氏

 長岡市長としては、小林孝平元市長とならぶ最多の5選を目指し立候補した森氏は、自民、
民主、公明、社民の各党支部から初めての推薦を受けたほか、地元国会議員や県議、市議ら
による「応援する議員の会」や市内の各種団体の支援を受け、「オール長岡」の態勢で優位に
選挙戦を進めた。
 選挙戦では地震や水害といった災害からの復旧・復興、アオーレ長岡を始めとした中心市街
地再開発といった4期16年の実績、全国市長会会長として活躍などをアピールした。キャッチ
フレーズに「合併10年、次の10年、さらに一歩前へ」を掲げ、「合併11市町村が、それぞれの持
ち味をだし団結し、人口減少問題などの課題解決に臨む」と呼び掛けてきた。
 開票は市内のホテルで見守り、午後9時半過ぎに当選確実の報が流れると「こんなに多くの
皆さんに集まってもらい感謝の言葉しかない。先頭に立つ機関車となって地方創生を進め、長
岡を全国のトップランナーとする」と述べ、集まった約400人の支持者らとともにバンザイをし
た。
 支持者を代表して、長島忠美衆院議員は「森市長と同じ方向を向き、日本一、世界一の都市
長岡を目指して一緒にやっていきたい」と、星野伊佐夫県議は「長岡をどうするのかを訴え、そ
れに賛同する人が多かったのが早い当選につながったと思う」と、それぞれ当選を祝してい
た。
 5期目に向けて森氏は「地方創生、人口減少問題と市政には大きな課題がある。この解決に
は市民が一致団結する必要がある。選挙戦を通じて、一致団結する態勢ができたと思ってい
る」とし、「選挙はただ勝てばいいというものではない。批判票も栄養として、明日から長岡の未
来のために全力を尽くす」と力強く語っていた。

敗北も4年後を見据える藤井氏

 一方、藤井氏は特定の政党や団体からの推薦を受けず「草の根」で選挙戦に臨み、少子化
対策や疲弊が進む合併地域の振興を訴えた。立候補表明から約5ヵ月という準備期間の少な
さもあったが、投票数の4割近い約3万7000票を獲得し健闘した。
 森氏の当確の報が流れると、選挙事務所に集まった支持者らの前で藤井氏は「勝つことが
できずに申し訳ない」と頭を下げた。当選した森氏については「再選されたのは有権者に選ば
れたからで、1市民として協力できることは協力していく。ただ、選挙で出た合併地域の声を受
け止めてもらえれば」と話していた。
 敗戦とはなったが「それぞれの地域で応援してくれた人は多くいて、為人や政策も知らない中
で3万7000人近くの人が『藤井盛光』の名前を書いてくれた」とし、「気力も体力もあるので、4
年後の市長選にも出たい。まずは明日からは応援してくれた人たちにお礼を言って回り、次へ
向けてコツコツと積み上げていきたい」と、4年後への意欲を高めている。

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長岡市長選挙(その6) =速報= 森氏が勝利
長岡市長選挙(その6) =速報= 森氏が勝利