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2016.7.7掲載
長岡まつりを主催してきた「長岡まつり協議会」が、来年4月に「長岡花火財団(仮称)」に移行
する。このほど同設立検討会議を設置、協議を始めた。座長は樋口勝博氏。NPO法人復興 支援ネットワーク・フェニックス代表理事、復興10年フェニックスプロジェクト推進会議座長を務 めている。
財団化により「きちんと責任がとれる組織」へ対応する。
来年4月に長岡花火財団を設立
年々大規模化している長岡まつり大花火大会の観客は、昨年2日間で100万人を超えた。
財団化は大きくなった花火大会の危機管理や事業予算などのリスクマネジメントを強化し、予
算規模の拡大や来場者の安全安心を確立するもの。「きちんと責任がとれる組織」へ対応す る。
これまで、同まつり協議会内部に「長岡花火ブランド推進委員会」を設け、1年かけて検討して
きた。その結果、「長岡花火ブランド戦略プラン」を今年2月に同協議会へ答申。これを受けて 6月30日、第1回の検討会議をアオーレ長岡(大手通1)で開催した。会議では同戦略プランの 答申に基づいて慰霊・復興・平和への祈りを込めた長岡花火のイメージを守り、その想いや物 語を未来に伝承するとした。来年3月に設立発起人会を開催する予定。
今後は、来年4月の財団化に向けて検討会議を3回にわたり実施し、準備を進めていくとして
いる。
あわせて打ち上げ業者でつくる「長岡花火煙火協会」(仮称)の設立も検討する。
今後の事業想定
事業の構成は、「長岡花火ブランド戦略プラン」の4つのアクションプランを柱にする。
@大花火大会の深化=花火プログラムの充実、来場者の安心安全な受入体制の磨き上げ、
外国人観光客の受入体制の整備などで「大花火大会の深化」を図る。
A伝える活動の強化=子どもたちへの普及啓発の強化、学生ボランティア受入拡大へ体制整
備などで「伝える活動強化」を図る。
B発信力の強化=情報発信拠点のマネジメント、知的財産権を活用したブランドイメージの保
護、支所地域の花火大会と一体的なプロモーション、各界の長岡花火ファンやスポンサーと連 携したブランドの発信などで「発信力の強化」を図る。
C組織力の強化=資金面・安全対策面のマネジメント強化、長岡煙火協会(仮称)の設立、地
元大学との連携などで「組織力の強化」を図る。
しっかりとした新しい組織を期待=森市長
同会議の席上、樋口座長は「長岡花火は10年前のフェニックスから大きく変化した。今後10
年、20年、100年を目指す中、地域の子どもたちの誇りになるような、将来に引き継いでもら えるようなものを目指していきたい。設立までの期間しっかりと検討していく」と決意を表明し た。
森民夫長岡市長は、「長岡花火大会は10年で大きく変化した。バリエーションも増え、ホノルル
では大きく知名度を上げた。成長した花火大会を続けていくには、しっかりとした新しい組織が 必要である。市長として心から希望する」と期待を込めていた。
同財団は「守る=長岡花火のイメージを守る」「伝える=長岡花火の思いや物語を伝承」「高
める=長岡花火プロモーションの展開」の3つを理念に、官民が共同で事業を推進、それによ り地域資源をけん引し、市全体の魅力向上に寄与したいとしている。
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