購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら
2月11日で閉店するイトーヨーカドー丸大長岡店の建物と土地を、中越興業(長岡市)、大和地
所(横浜市)、ダイア建設新潟(新潟市)など5社のグループが購入する。地権者らが入札を開 いた結果である。
イトーヨーカドー丸大長岡店は売上不振などを理由として2月に閉店が決まっており、購入価
格はおよそ10億円という。当面は現在の建物を改修し、食品スーパーなどを誘致。複合型の 商業施設として今年の秋以降再オープンする。
JR長岡駅前で最大の商業施設が転換期を迎えた。大手口の地権者でつくる協議会会長の高
橋正明氏(70)は、買い物難民が出ないようにしてほしいとしているが、同店閉店後のことにつ いては、慎重な姿勢である。
近隣の商店で輸入雑貨を販売するKingmenの竹内秀雄代表(61)は同店の閉店決定を受け
「高齢者の利用が多かったところで、今までのスタンスを崩さず新たにオープンできるといいで すね」と新たな動きに期待しながらも「都会ではないので、長岡らしさが出ればいいと思う。一 番困っているのは年金暮らしの高齢者。1階2階を高齢者向けにしていくのもいいかもしれな い」と現状の問題点を指摘する。
駅前で利便性が高かった同店の撤退について、利用者の60代女性は1月でカルチャー教室
がすべて終了することについて「私も通っていた。車を持っていないのでバスを利用して、教室 に通っていたので寂しいです。せっかく友達もたくさんできたのに残念。年寄難民がたくさん出 ると思いますよ」と話してくれた。さらに、5社による再開発について「今のまま、食料品とレスト ラン、衣料品にカルチャー教室があると良い」と期待をにじませていた。また70代女性は「ここ が無くなると困る。とても便が良かったので、地下の食料品はここが一番好きでした」と不便に なることを強調していた。
同店で2004年以来毎年趣味の展示会を開催していたながおか郵趣会会長の大森洋一さん
は「最初は信越、北陸、東海地域9県の郵趣会合同の切手展だった。15年間会場を無料で貸 してもらった」と深く感謝している。大森さんは「切手展は人の出会いの場である」という。同展 のおかげで、大勢の知己を得た。だが、中心街から大型店がなくなることに「言いようのない不 安を感じる」とし、「新たな再開発で、切手展の再開ができれば」と願っている。
市民のいずれも深い愛着と利便性を訴える。同店が長岡市民に強く支持されていたことを窺
わせた。
購読の申込みも同番号へ
|