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陛下の来県は、皇太子時代の2012年に、全国高校総合体育大会の開会式へと出席して
以来、7年振りとなる。皇后さまとの来県は、03年の全国農業青年交換大会以来で16年ぶり。 雅子さまは、父親の小和田恒さん、父方の祖父が県内出身であり、新潟とのゆかりも深い。
久し振りの来県に加え、即位から4カ月あまりしか経っていないこともあって、両陛下の姿を
見ようとJR新潟駅や周辺には多くの県民が出迎えた。会場となる朱鷺メッセまでの沿道には 約1万人の県民が集まり、日の丸の手旗を振って歓迎した。両陛下も車の窓を開け、手を振っ て応えていた。
新潟文化の歴史パフォーマンスはすばらしいとお褒め
開会式には約1800人が参加し、両陛下と一緒に鑑賞した。式典で天皇陛下は、火焔型土
器やニシキゴイなど新潟の文化にふれ、「地域や分野、世代を越えた幅広い交流の輪が広が り、地域の伝統芸能や文化を見つめ直す契機となり、さらには多くの方が芸術文化に触れや すい環境づくりへつながることを期待しています」と述べた。
式典の後のオープニングフェスティバルでは、縄文時代から現代までの新潟の文化の歴史
を物語にして上演。綾子舞、仮山伏の棒遣いなどの、能生白山神社の舞楽、片貝の木遣り、 角兵獅子、佐渡おけさなど伝統芸能が上演。新潟市民芸術文化会館専属舞踊団「Noism」の 演技が、物語の中に織り交ぜられて披露された。会場中央に設けられた席で両陛下はステー ジを鑑賞し、出演者らに拍手を送った。
開会式終了後に侍従を通して、陛下は「県内のさまざまな郷土芸能など歴史に根差した文化
と、現代的パフォーマンスが見事に融合して大変、見ごたえのあるすばらしい舞台でした。国 民文化祭を契機にして、新潟県内各地の特色ある文化が再確認され、継承されていくととも に、新しい文化が創造されることを願っています」との感想を伝えられた。
地震について真っ先に気遣われた
花角英世知事によると、6月の村上市などでの地震について真っ先にふれられ、被災者を気
遣われていたという。また、オープニングフェスティバルについて「火焔型土器で始まり、火焔 型土器で終わるのですね」とおっしゃられ、「火焔型土器に関心を持っていられるようだった」と 話した。
両文化祭は、県内を7つのブロックに分けて展開される。長岡市は、柏崎市や小千谷市、見
附市などと長岡・柏崎エリアとして、良寛と花火をテーマに文芸を中心としたイベントが多く企画 されている。
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