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長岡新聞・悠久録(4月23日)No.1600 良寛

まだ先の事だが6月6日、全国良寛会良寛の里長岡大会(全国良寛会主催)がアオーレ長岡
で開催になる。良寛研究家の冨澤信明氏(東北民藝館館長)が良寛と貞心尼について話す。良
寛(1758~1831年)は曹洞宗の僧侶。見事な和歌と漢詩を遺した。墨蹟は今でも人気だ。そ
の人柄は穏やかで、言葉はなくとも、ともにいるだけで時間の過ぎるのを忘れたという▼その漢
詩に、『閒庭百花』なる作品がある。良寛とその心友・阿部定珍が坐している。静かな庭(閒庭
・かんてい)に草花が咲いており、その香りが小さな堂に漂ってくる。心が通じている2人には、会
話は必要ない。時間の流れだけが心地よく、もう夜半だ、そのような意味の詩だ。穏やかな心情
が窺える
▼貞心尼との交流は夙に知られることだが、それも同じ穏やかな時間の流れだったこ
とだろう。貞心尼は良寛との相聞歌を『蓮の露』(はちすのつゆ)に遺した。おかげで良寛の人柄
は今に伝わる。だが名刹の住職にならなかったためか、一時期忘れられた。それを再び見出し、
世に紹介したのは相馬御風(糸魚川出身)だった▼御風は『大愚良寛』を著しその人柄や遺作を
世に紹介した。郷土史家・佐藤耐雪は、「良寛堂」(出雲崎)を建立。多くの人に慕われたが、生
涯を清貧の内に過ごした▼没後200年に近いが、良寛への敬愛はやまない。(とけいそう)







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