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No.1001:鳥インフルエンザが下越と上越で
(12月6日)
来年の干支は「酉」。酉は「とりこむ」に通じ、商人にとってはめでたい年になるという。イメージ
も飛翔を思い浮かべる。遥か遠くまで、そして天空高く飛ぶ鳥は、来年の発展を予感させる。
株価も上昇、高値を更新した。円安も輸出にプラスになるだろう▼だがその酉年を間近に控え
て、鳥インフルエンザが下越(関川村)と上越(旧柿崎町)で発生。関川村では31万羽、旧柿崎
町では23万羽が、殺処分となった。鶏卵は物価の優等生と言われるが、こうなれば仕方がな
い。とはいえ、鶏はかわいそうである。養鶏業者は切ないことであろう。殺処分に当たった担当
者も気が重い▼生物の世界では大が小を食するという。大が各種の事情でいなくなれば、小
は天敵がいなくなったとして繁栄のチャンスを掴む。細菌の世界も同じことがあるらしい。清潔
を第一にして、雑菌の撲滅に精を出すと、今まで逼塞していた細菌が勢力を持つようになると
いう。今回の鳥インフルエンザも、そのような背景を持つのだろうか▼あるいは渡り鳥のシーズ
ンである。遠く海外から運んできたのであろうか。原因は分からないが、「初期対応が大事。と
にかく封じ込めることに全力を尽くす」ことが肝要である(米山知事=11月29日午前4時対策本
部会議で)。知事は東電社長との面談も延期してことに当たるという▼師走に思わぬ事態が起
きたものであるが、危機管理は機敏になっている。(とけいそう)


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