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大地は常に変化していると聞く。長岡も大昔は海の底だった。今から200万年から250万年
も昔は、妙見町あたりまで海が広がり、コンブなどの海草が生い茂っていた。そのころ生きて いた人はいないのであるが、大地には化石という痕跡が残る▼化石は人間が知らない大昔を 語る。妙見町からは珍獣の化石が出土した。調査の結果、今では絶滅したとされる「海牛」で あることが判明。ジュゴンやマナティの仲間で「人魚」伝説のもとになった生きものとも聞く▼正 式名称は「哺乳網(ほにゅうこう)海牛(かいぎゅう)目ジュゴン科ヒドロダマリス属海牛」という。 中越地震(2004年10月)のさいに崖が崩れ、道路が崩壊した。その復旧工事の最中に出土 した▼北海道滝川市でも同属が出土している。長岡市立科学博物館ではそれらを参考にして 復元。実物大の骨格標本(レプリカ)をつくり天井で泳がせた。実に大きい。およそ8メートルは ある。脇に子どもを添えた。「海牛」は哺乳類である。水中で母乳を与えて子育てをした▼数百 年前の長岡の周辺では、このような生き物が泳ぎまわっていたのだろう。栃尾からは「鵺(ヌ エ)」の正体とされるレッサーパンダの臼歯が出た。伝承の「鵺」は、顔は猿、胴体はタヌキ、手 足は虎に似た妖怪である。正体は不明とされていたが、研究者はレッサーパンダであるらしい という▼臼歯発見で日本に生息していたことは間違いなく、「鵺」の正体も判りそうだ。化石が 語りかける太古の生き物たちは、いつもロマンに満ちている。(とけいそう)
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