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No.1015:「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」

新横綱稀勢の里は「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」と述べた。「精進」とはひたすら仏
道修行に励むこと。転じて一所懸命努力することである。久しく忘れられていた言葉であるが、
清々しく耳に響く▼難解な言葉で無かった点も良かった。自分の今の気持ちをそのまま話した
とし、覚悟を問われると、「人間的にも成長して、尊敬されるような横綱になりたい。もっともっと
強くなって、皆さんに応援してもらえるように頑張ります」と応える▼先日は明治神宮(東京)で
奉納土俵入りを行った。久しぶりの日本人横綱はなかなかの英姿だった。真っ白な麻製の横
綱が際立ち、ほれぼれした。大相撲は、日本人のルーツに沁みついている。「まわし」一丁で
取り組む姿に、大勢が魅了されている▼まわしには2種類ある。ひとつは「締込み」である。素
材は博多織の繻子(しゅす)で華やかな光沢に満ちた絹である。十両以上の力士のみが本場
所の取組みで使う。高級品であるから普段は「稽古まわし」を使う。こちらの素材は丈夫な雲斎
(うんさい)木綿である。だが稽古をするほど傷み、ぼろぼろになる。色は黒。本場所でも下位
力士は同じまわしを使う▼十両以上の「稽古まわし」は白色。白を目指して力士は精進する。
「稽古まわしをしょっちゅう買い替えるようでないと白になれない」という。白に向かっての精進
が欠かせないのである。稀勢の里は黒の「稽古まわし」をどれくらい買い換えたのだろうか▼
奉納土俵入りでの真っ白な横綱が、「精進」の成果を示していた。(とけいそう)

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