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No.1017:株主の権利は保護される

(2月14日分)
市内の某社社長Yさんは今年も、取引先にバレンタインデーのチョコレートを配った。義理チョ
コといいながら配るYさんの笑顔に、皆の声が華やいだ▼女性が男性にチョコレートを贈る習
慣が今日である。キリスト教の習俗と言うが、今では日本の風物詩になった。1958年にチョコ
レート業界が大々的なキャンペーンを行って以来、楽しい心遣いが多くの共感を呼んでいる。
嬉しい習慣である▼当初は手紙を書いたという。知られている最古の手紙は1400年代。現
物は大英博物館にあると聞いたが、実際はどうなのか。コンビニをはじめ商店の棚にはカラフ
ルでおいしそうなチョコレートが並び、華やかさを演出している。Yさんを囲んでチョコレート談義
に花が咲く▼そのYさんは市内の別会社Z社の株主である。だが最近数年間、株主総会の案
内状が来ないと嘆く。決算書も届かないという。配当金も届かない。そこで決算書を見たいと言
ったら即、断られた。株主の権利ではないかと交渉したが埒があかない。そこで会社法にもと
づいて訴訟を起こした▼株主の権利は保護されるから当然のことながら、第1審(新潟地裁)
で勝った。だが、それでも見せてくれない。それどころか東京高裁に控訴された。Yさんはここ
でも勝ったが、Z社は最高裁まで争いかねない様子である。Yさんの嘆きは大きい。チョコレー
トは甘いけれど、こうなるとホロ苦い▼それでもYさんは逞しい。バレンタインデーは逞しい商魂
が作ったのだ。チョコレートをかじりながら闘志を燃やしている。(とけいそう)

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