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No.1022:全国良寛会(会長=長谷川義明元新潟市長)の
長岡大会

(3月7日分)

観光誘客は町の賑わいに貢献する。8月の花火はもちろん、全国規模の会議招致なども効果
が高い。1000人規模の会議ともなれば、効果はこのうえない▼そのような会議が6月3・4
日、アオーレ長岡で開催になる。全国良寛会(会長=長谷川義明元新潟市長)の長岡大会で
ある。設立40年を記念した大会で良寛(1758〜1831)を敬慕する会員たちが、全国から集
まるという。花火とは異なる面で、長岡の魅力を喧伝するチャンスが訪れる▼良寛は曹洞宗の
僧侶。歌人で書家。出雲崎に生まれ、今も私達には身近な存在である。JR長岡駅改札口近く
に建つ良寛像は清貧に徹した人柄をそのままに映して、見る者を魅了する。1965年オープン
の良寛記念館(出雲崎町米田)には多くの書が残る。良寛フアンにとっては垂涎の的であろう
▼このイベントに長岡市も全面的に協力する。長岡良寛会(会長=春日浩三西楽寺前住職)
では準備に余念が無い。ヤコブ・フイッシャーが著した『蓮の露』を北越銀行の協力で再版する
という。訳者は近藤敬四郎・若林節子。近藤は全国良寛会の初代会長で同行の頭取を務め
た。人の縁が今も生きている▼生家跡に建つ簡素で清楚な佇まいの「良寛堂」は、日本画家
安田靫彦が設計した。建設には地元の実業家佐藤耐雪が奔走した。良寛の晩年に登場する
貞心尼(1798〜1872)との交流は、ほのぼのと心温まる。その草庵(長岡市福島)も篤志家
の手で今に残る▼全国からの来客は人の縁をさらに強め、賑わいに繋がるに違いない。(とけ
いそう)
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