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No.1028:新横綱稀勢の里が優勝
(3月30日分)

大相撲春場所で新横綱稀勢の里が優勝した。満員の観衆は総立ちになった。歓声はひときわ
高く、大きな感動がわいた。そのなかで横綱は涙を流し、しばらく止まらなかった▼新横綱は13
日目の取り組みで左肩辺りを負傷した。随分と痛みがきついようすだった。素人目には「休場」
の2文字も浮かぶ。横綱になって最初の場所で休場とは――と、一瞬危ぶんだ人も多かろう。
だが横綱は14日目も土俵に上がった。すごい気迫である。とはいえ傷は癒えていない。結局2
敗で千秋楽を迎えることになった▼対する大関照ノ富士は1敗である。負傷している横綱の勝
機は薄いと誰しも感じる状態だった。そのなかで、横綱の執念が奇跡を呼び込む。本割で勝っ
たのだ。これで2敗に並んだ。手に汗を握る状況であった。大歓声のなかで2敗同士がもう一
度取り組む。この優勝決定戦を横綱は制した▼観衆は総立ちで涙を流す人も多かった。その
なかで横綱の涙がさらに感動を呼んでいた。本割、優勝決定戦の連続勝負に勝った気力は尋
常ではない。断固として人生の切所に臨んだ気力の勝利だろう。これからもそのようなひたむ
きな姿勢を示すことで、見る者に感動を与えてほしい▼それにしても最近は嫌なニュースが多
い。森友学園関連では権力のおぞましさを感じる。文部科学省の天下りは組織を挙げての所
業で不愉快である。原発の事故処理はすすまないが原発推進をやめるようすはない。東芝の
赤字決算は不可解である▼それでも稀勢の里などの活躍で心がなごむ。相撲はいいものだ。
(とけいそう)



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