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(4月27日分)
昨年8月、天皇陛下は退位の意思を表明された。以来、検討を重ねてきた政府の有識者会議
が、一代限りで「上皇」と呼称する答申をまとめた。来年中にでも実現する情勢である▼長寿 の時代になった。天皇も生身の人間である限り、「終身」はいかにもきついだろう。天皇はなに もしないでよいからとの意見もあったが、それでは「象徴」の具体化は難しく空疎になる。天皇 陛下もこれで安心されるだろう▼わが国の天皇は、国づくりをした神武(じんむ)天皇を初代に 綏靖(すいぜい)、安寧(あんねい)、懿徳(いとく)、孝昭(こうしょう)・・と連綿として続く。現在の 天皇は125代である。初期の天皇は神話に近いと聞くが、歴代の天皇について詳細な事績が 分かるのも、まことに稀有なことである▼歴史上著名な明治天皇は122代である。名実共に 日本の最高権力者であったが、歴代天皇の中には存在しているだけのケースもあったと聞く。 実権を巡って血なまぐさい争いもおきた▼敗戦後の新憲法は、国民統合の「象徴」と規定し、 直系の男子による終身と位置付けた。生前の退位は想定していない。しかも、どのような存在 が「象徴」にふさわしいのか。具体的には判然としない▼具体化への一つが自然災害などに際 してのお見舞い行脚であった。それらを「公務」として誠実に実行。国民に寄り添う形で全身全 霊を持ってつとめられた。そのお姿に、私たち国民は、よろこび、限りない親近感を抱いたの である▼妥当な答申が出た。天皇陛下もこれで安心されるだろう。(とけいそう)
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