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No.1046:次の元号は?

(6月15日分)

天皇退位の特例法が自由党(退席)を除く全会一致で可決・成立した(9日)。明治以降、初め
て天皇の希望で生前退位が実現する。高齢になられた現状からは、穏当な結論と思われる▼
退位後の称号は「上皇」、皇后は「上皇后」となり、皇太子が天皇に即位する。退位の日は法
律公布から3年以内に政令で定める。当然元号も変わる。「明治」の元号は、いくつかの案の
中から天皇が籤を引いて決めたと聞くが、新しい元号はどうなるのか。有識者会議などで議論
が進むことになる▼西暦が単純明快とはいえ、日本人は元号に慣れ親しんできた。しかも古い
書類は元号だけである。西暦に引き直すのも厄介である。併記しておくのはさらに厄介であ
る。カレンダー業界はきっと気がかりであろう▼だが全くなければ歴史の事が分からなくなりそ
うだ。きっと決めることになるのだろうが、さてどうなるのか、興味深い。現在の「平成」は陽明
学者の安岡正篤(1898〜1983)が考案したという。小渕恵三官房長官(当時)がテレビで
「平成」の文字を示した瞬間は今も印象に残る▼それでも案としては古い。「明治」の前の「慶
應」に決めるときの対案にあったという(菅原修長の案)。この時は落ち、それから「明治」「大
正」「昭和」を経てようやく決まったという。もっとすごいのは「明治」。最初に案として登場したの
は足利時代という。以後9回も登場しながらなかなか当選にはならなかった▼元号が変われば
世の雰囲気も変わるかもしれない。平穏な言葉であればと思う。(とけいそう)

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