長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
ライターを募集しています(0258−32−1933:希望の方は星野へ) 
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら

悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.1050:藤井聡太四段の連勝記録
(6月29日分)

藤井聡太四段が26日、連勝記録を29とした。公式戦での連勝で、歴代単独トップに躍り出た。
まだ14歳。世間の耳目を集める活躍であるが、その態度はまことに大人びて、言葉遣いは丁
寧である。何よりも素直さが伝わってくる▼現在、王位・王座・棋聖を保持する羽生善治三冠
(46)は「29連勝は歴史的な快挙。結果も素晴らしい。内容も伴い凄みがある」と絶賛する。内
藤國雄九段(77)は、強くなるためには「才能、努力、強運、素直さ」の4要素が必要とし、「藤
井四段は全てをそろえている」と断言する。内藤九段は棋聖を2期、王位を2期保持したことの
あるベテラン。大先輩達に褒められている▼将棋は日本人が昔から親しんできたゲームであ
る。夕涼みがてら玄関先に縁台を出し、将棋に興ずる。どこの路地でも見られたものだ。徳川
時代は将軍家の庇護を受け、名人を輩出。明治時代に入っても人気は衰えなかった。苦難は
昭和20年の敗戦であろうか▼占領軍は「相手から奪った駒を再度使うのは捕虜虐待」と指摘。
禁止しようとした。この時交渉に立ったのが日本将棋連盟関西本部長代理の升田幸三九段
(故人)。升田は「再度駒を使うのは適材適所で生かして使う。民主主義の表れである。これに
反しチェスは奪った駒を使わない。死刑と同じでないか」と抗弁し、禁止を免れたと聞いた▼将
棋にもいろいろの苦難があった。今、将棋人口は500万人程度という。藤井四段の活躍で、ブ
ームが起きるのか。愛らしい表情を見ていると、そんな予感がする。(とけいそう)


フリーのライターを募集しています(0258−32−1933:希望の方は星野へ) 。今のお仕事
の合間にできる仕事です。
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る