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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.1054:不老不死
(7月13日掲載)

九州は豪雨禍である。大きながけ崩れがテレビ画面いっぱいに映ると、中越地震の惨状が思
い浮かぶ。九州はこれから大勢の力で復興しなければならない。だが農地を失った農民が「も
う歳だからこの際農業はやめる」と言っていた▼さほどの高齢とは見えなかったが、後継者も
いないとなれば致し方ない結論なのだろうか。全国で人口減少と同時に高齢化が進んでいる。
日本国民の平均寿命は男性80・75歳、女性は86・99歳と最長になった(2017年3月1日厚生
労働省)▼高齢化率は3割を超え、地域によってはさらに高い。高齢化は体力の低下を招く。
これを支える若い命が必要であるが、思うに任せない。それでも長くいきたいと思う。西洋のヴ
ァンパイア(吸血鬼)は不老不死である。だが太陽の下では暮らせない。さらに知人は先立ち
いつも孤独である。それでもヴァンパイアは生き続け、人は永遠の命を求める▼中国では「始
皇帝」が不老不死を渇望した。これに「徐福」(じょふく)が付け込む。「神に会い、不老不死の
妙薬をもらうことで話を付けた」と言上。だが入手には「若い男女3000人、五穀の種子、そし
て多額の資金」を神が求めているとした▼「欲望に目がくらむ」とはこのことだろう。皇帝は多額
の資金をあたえたが、海外へ旅立った徐福は2度と戻らなかった。徐福の行先は日本列島で
あるという。徐福のもたらした五穀の種子の一つがイネであり、3000人の若者が日本に稲作
文化を根付かせたという▼その豊穣の土地を豪雨が襲っている。(とけいそう)



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