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No.1059:「徳之島子宝空港」
(8月8日分)

人口減少に悩む市町村が多い中で、鹿児島県の徳之島は特異なケースであろうか。島は「子
宝の島」とされ、空港も2012年から「徳之島子宝空港」と愛称がついた。子どもは3人が普通
という。幼稚園や習い事の送り迎え、食事の世話などあらゆる面で身内だけではなく、近所の
人や友人家族が力になる▼子どもが生まれると、「名付け祝い」をする。遠い集落からもたくさ
んの人がご祝儀を持って駆けつける。100人や200人は普通に集まるという。こうなれば子育
てへの不安が無い。3人くらいは普通になる。少子化対策にはこのような地域の力が欠かせな
い▼だがそれでも、成人すると島を出ていくという。最大の要因は働く場が不足している。島が
養える人口は産業規模で決まってしまう。島では地域の力が生きているとはいえ、人口増加は
一筋縄ではいかない▼長岡市の人口は市内全地域で減少し、平成22年と27年の比較で2・
7%減になった。人数では7541人の減少である。これを地域別にみると、もっとも減少率が
大きいのは山古志地域で15・2%も減少した。栃尾地域も10・7%と2桁の減少である。これに
小国と寺泊地域が、9%台で続いている▼それでも各地域共、傍観しているわけではない。観
光振興策を始め、地域の元気を求めて真剣である。だがたとえば寺泊地域では、佐渡への航
路廃止が日程に上ってきた。影響は少なくないだろう。このような要因は地域社会では対応が
難しく、減少のテンポは速まる▼私たちは厄介な課題に直面している。(とけいそう)


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