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(12月26日分)
テレビ番組の「情熱大陸」に高さ30bものツリーが出現。驚かせた。仕掛け人は37歳の?畠清
順さん。「そら植物園梶vの社長である。夢は世界中から珍しい植物を集めてくること。収集し た珍奇な植物は数千種類という▼先日は樹齢150年(300年説も)ほどの「あすなろ」の大木 をツリー用に富山県の深山から運んできた。見つけるのに、どれくらいの時間をかけたのか。 枝を落として丸太で運ぶわけにはいかない。掘り起こすのも容易ではない。万一枯れては台無 しである▼富山から神戸まで、陸路と日本海、瀬戸内海を繋いでの大輸送だった。苗木ならと もかくこれだけの巨木を運ぶなんて、普通の人はやらないだろう。21歳で世界を放浪。珍しい 植物に感動したという。目の付け所が違う。あまりにも珍奇な行動にテレビ局が飛びついた▼ 実家は明治の初めに創業した植木の老舗「花宇」。その5代目だが父親に反目して独立した。 独立して間もない頃富士山の伐採禁止地帯で、珍木を掘り出す騒ぎをおこした。47都道府県 の桜を一つの大きな植木鉢で、ある日一気に満開にした。震災後の復興を目指して「日本は 一つ」の演出だった▼顧客は日本はもとより海外の貴族や王族、植物園、政府機関、企業な ど。年間260トンもの植物を輸出入し新たな緑を演出、造園する。その経験が無事に「あすな ろ」を運ばせた。神戸は東洋一のイルミネーション「ルミナリエ」の街。巨大ツリーとの相乗効果 で賑わったことだろう▼若いエネルギーは奇想天外な夢も実現していく。(とけいそう)
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