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悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞悠久録No.1119:中内功のカリスマ


中内功氏はカリスマ経営者として名高い。潟_イエーを日本一の大スーパーに育て上げた。だ
が拡大路線が負担になり、今ではイオン鰍フ完全子会社である。いわばライバルの軍門に降
った。とはいえイオン傘下に入る前は、注目の大企業だった▼中内氏には逸話が多い。その
一つに太平洋戦争での経験がある。食糧を調達するため、米軍陣地に斬り込みをかけたとき
負傷した。意識が薄れるなか、子供の頃食べたスキ焼きを思い出したという。死を前にして、
「天皇陛下万歳!」とも「お母さん」とも叫ばず、スキ焼きを囲む光景が蘇る。以来、腹いっぱい
食う、腹いっぱい食わせることが、中内の夢になった▼今一つはアイスクリームである。米軍
兵士がアイスクリームを食べているのを見る。ガソリンで発動機を動かしてつくりながら食って
いる。日本軍はガソリンの一滴は血の一滴、と歯を食いしばっているのに、その事実に驚愕す
る。だからこれはアンフェアな戦争だと、そのときわかったと語る▼太平洋戦争の戦費(名目)
は、旧大蔵省の試算では約7600億円という。当時のGDPは約230億円であるから、おおむ
ね33倍が戦費になる。国家予算(一般会計)との比較では280倍という。今のカネに直せば3
京(1京は10000兆円)に近い。当然戦後の日本はインフレになり、国民の財産は紙くず同然
になった▼北朝鮮問題や原発再稼動など、課題が多いときに、国内では混乱が続いている。
人心は乱れているのか。春の陽気は麗しいが、落ち着きのない4月である。(とけいそう)



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