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悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞悠久録No.1126:シャクナゲをボタンに

(5月24日分)
「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合(ユリ)の花」と昔から美人の形
容に登場するのがボタンである。少し甘い香りが馥郁(ふくいく)と漂い、優雅な花姿と共に人
気である。バラのように美しく大きな花を咲かせ、その優美な姿にファンは多い。先日の某紙
にはそのボタンが載っていた。佐渡市の長谷寺のボタンが満開であるという。美しいカラー写
真で紹介され、風情満点だった▼長谷寺は日蓮聖人や世阿弥も訪れたといわれる古刹であ
る。名前はチョウコクジと読むらしい。約1200年前に弘法大師によって創設された由緒ある
寺で、5月には参道石段の両脇に美しく咲きそろうという。その優美さから、別名ボタン寺とも
呼ばれている。まだ訪れたことはないが、ボタンのあでやかさで境内が埋まるならば、一度は
訪れてみたいものである▼この美しさを、昔の人は美人に例えたのかと感慨も深い。だが紙面
の写真は何だか変だ。何かが違う。多少の違和感が残った。翌日にその違和感は解けた。写
真に写っていた花はシャクナゲだった。ボタンの記事に別の花木が写っていたので違和感が
あったのだ▼ボタンは「花王」と呼ばれる。さらに「富貴花」「花神」「花中の王」「百花の王」な
ど、実にたくさんの別名がある。一方のシャクナゲも「花木の王様」と呼ばれる名花である。花
の違いは見分けが難しく間違いも仕方がない。むしろこうしたことがあると、両者の違いが良く
分かり、名花への親しみがわいてくる▼百花繚乱。良い季節になった。(とけいそう)



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