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長岡新聞・悠久録No.1147:イギリスの「孤独担当大臣」
(8月7日分)
尋常ではない猛暑が続く。こうしたときは、エアコンの下で寝ているに限る。だが人は誰かと繋
がっていたいのだ。だから誘い合わせて猛暑のなかへ出かけたりする▼イギリスのメイ首相が
「孤独担当大臣」を新設した。イギリス社会では「孤独」に困っている人が多いようだ。総合的な
政策を遂行することで、国家的な損失に備えるという。斬新な政策であり、大臣まで新設する
のだからイギリスの孤独は日本以上に深刻だ▼メイ首相によれば、孤独はテロの温床になる
という。さらにアルコールや薬物の依存症を引き起こしたり、うつ病など肉体的にも精神的にも
健康を損なったりするリスクが高い。その結果、医療費などを圧迫し、年に約300億ポンド(約
5兆円)の負担を経済に強いる。人と人が繋がらない社会は、侘しいのだ▼日本でも孤独死な
どの悲しい事態は、少なくない。高齢化、少子化などを背景に孤独論議がやかましくなった。高
齢者などに声掛けをし、孤独死などを何とか防ぎたい。災害時の救助も円滑にしたい。そうし
た思いやりの心が広がっている▼その一方で、孤独礼賛論もある。作家の下重暁子さんの
『極上の孤独』(幻冬舎新書)は、「孤独ほど贅沢で愉快なものはない」としてベストセラーにな
った。下重さんは元NHKアナウンサー。弁説爽やかに、男も女も「個の空間」を持つべきだと
指摘し、これからを生きる条件であると勇ましい▼人は一人では生きられない。だから災害の
たびに「寄り添う力」が再確認される。それを大切にしたいものである。(とけいそう)



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