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悠久録(過去の悠久録はこちら)
珍妙な豪雪対策がでた。国土交通省は気象庁の警報レベルに合わせて、全車両にタイヤチェ
ーンを義務付けるという。これならどんな豪雪でも渋滞は起きないと考えているらしい。しかも 冬用のタイヤ装着車でも変わらない。過去に立往生が起きた場所や急坂など、全国約200区 間で、来年度以降規制を広げていく方針である。移動式の規制標識を制作し、指定個所にそ の都度搬送・設置して規制すると大真面目である▼振り返れば一昨年1月には、国道8号で大 渋滞が起きた。三条・長岡間では最大約10キロもの大渋滞に達し、抜けるのに10時間を超え た。さらに今年2月には北陸方面でも大渋滞が起き、県内では死者が9人も出る事態だった。 だからそれを避けたいとの気持ちは万民共通の願いである。だがそれがチェーンなのか。道 路の無雪化が指摘されながら、何にも進歩していない。何のための道路管理者か道路予算か と思う。情けない▼上越新幹線は日本でも最大規模の豪雪地帯を走る。だが雪のため遅延や 運転休止は生じたことが無い。何故か。それは建設当初から豪雪を考慮。地下水を加熱して 線路に散水することで、完全融雪を実現したからである。同じことを、全国わずか200区間で 何故できないのか。チェーン規制で凌ごうというのは、国民負担の増加で、道路行政の無為無 策を糊塗しようとするかに見える▼紅葉の時季である。野山の輝きは同時に雪への憂鬱さを 運んでくる。タイヤチェーン装着が対応策と聞いて、さらに憂鬱になった。雪国は切ないもの だ。(とけいそう)
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