長岡新聞・悠久録No.1171:「出羽・上山藩の米百俵」

長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
在宅のライターを募集しています(0258−32−1933:希望の方は星野へ) 
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:『長岡夜話』詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら
社外記者を募集中:詳しくはこちら
社外記者を募集中:在宅のまま、長岡市内のイベント等を取材するものです。
ご希望の方は星野まで
メール:naganews@crest.ocn.ne.jp
電話:0258−32−1933 


悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞・悠久録No.1178:消えた追い、虫送り

少子高齢化は進む一方である▼県北の阿賀町(旧三川村)綱木地区に「いな虫送り」の行事
があった。虫追い、虫送りなどと呼称される行事の一つだろう。害虫の大量発生で、米作が壊
滅することを防ごうとの昔からの慣習である。農薬などが無い時代には、こうした行事が唯一
つの対策だったのだろうか。全国各地に同じような行事が残っている▼だがここにも少子化が
迫ってきた。主役の子ども達が少なくなり、人数が集まらない。参加資格を小学生から中学生
にまで広げた。男子に限るのを女子にまで拡大した。それでも足りずに同町出身で町外に住
む子どもらにも声を掛けた。だがとうとう子どもがいなくなった。「続けたいのだが仕方がない」
とのあきらめの声で、ついに中止に至った▼少子化のため墓の維持も難しくなった。高齢化は
多死社会の到来でもある。だが「子どもや孫に迷惑をかけたくない」「暗いお墓は嫌だ」などの
高齢者のつぶやきが聞こえる。子どもが大勢おれば、少しは違うのであろうが、少なければ、
いろいろ不都合が起きる▼墓じまいを代行しますなどのPRも目に付く。戸田葬祭サービス
(東京都板橋区)は所有する隠岐諸島(島根県)のカズラ島(約1000平方b)全体を散骨場に
した。これなら維持管理は要らない。現地の観光協会が散骨に同行するという。既に200人ほ
どが眠っている。国立公園内のため常設の桟橋が無い。上陸は5月と9月に仮設桟橋を造る
時に限られる。それが静謐として好評と聞く▼少子高齢化は何かを大きく変えそうだ。(とけい
そう)

フリーのライターを募集しています(0258−32−1933:希望の方は星野へ) 。
今のお仕事の合間にできる仕事です。詳しくはココ
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る