購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
悠久録(過去の悠久録はこちら)
2014.5.24:長岡新聞1面に掲載
長岡市立科学博物館は「さいわいプラザ」(旧市役所庁舎・幸町)内に移転し4月29日、リニュ
ーアルオープンした。地学・植物・動物・昆虫の自然系4部門に、考古・歴史などの人文系4部
門をあわせた8部門をもつ総合博物館である。さらに「長岡藩主牧野家史料館」を併設する▼
今から60年以上前の昭和26(1951)年8月1日、悠久山公園内に誕生した。開設の時のエピ
ソ ードがおもしろい。当時、野鳥の会や昆虫同好会が定期的に集まっては、それぞれの分野 を 語り合っていた。そうしたなか、バラックでもよいから倉庫兼事務所のような小研究室を建て よ うとの話になったという。戦後間もなくのことである。長岡空襲の痛手は続いていた▼それで も 「栃尾電鉄」(悠久山から栃尾までの軽便鉄道・1975年廃止)の首脳部に話をもちこんだら 大 賛成で規模も大きくしようとなった。さらに「北越製紙」が大賛成。同社の創立50周年記念事 業 として建物を建てて市に寄附してくれた。関原の近藤勘次郎父子(火焔土器の発見者)が 所蔵する土器石器コレクション約6万点の寄贈も受けた▼大勢の篤志家の力が合わさって総 合博物館が今にある。 同館は長岡の誇りであり、ますます有数の博物館に成長した。(とけい そう)
記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ)
|