長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら


悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.806:フイギュア、高橋選手の引退

(10月18日分)


スポーツの秋である。先日は競泳の萩野公介、瀬戸大也、渡部香生子、内田美希の4選手が
来岡し、子ども達を指導。次のアスリートへの夢を育んでいた▼フィギュアスケートの高橋大輔
選手(28)が現役を引退するという。2018年の平昌五輪を目指せるかどうかを考えると「今の
僕では不可能」との心境という。「次の目標に進むために線を引きたい」という▼高橋選手は日
本人男子として初めて世界選手権、世界ジュニア選手権、グランプリファイナルを制した。オリ
ンピックでは金メダルに達しなかったものの、06年トリノで8位、10年バンクーバーで銅メダル、
14年ソチオリンピックでも6位と健闘した。世界選手権ではSP、フリーともに1位の完全優勝を
果たしている。さらに12年GPファイナルで優勝、08年と11年の4大陸選手権でも優勝。素晴ら
しい成績を残した▼きっと人知れぬ凄まじい努力をしたのであろう。その努力は使った音楽に
も表れている。07―08シーズンにはヒップホップを使った。難しい曲であってフィギュアスケート
としては異例のことという。さらにエキシビションの楽曲にビョークの「バチェラレット」を使った。
07年7月の「チャンピオンズ・オン・アイス新潟」でも演じ、多くのファンをくぎ付けにした。バチェ
ラレットとは独身女性の意。こうした楽曲を表現しきった当時21歳の高橋は、どのような練習を
重ねていたのだろうか▼表現力豊かなトップアスリートが晴れ舞台を去る。その努力の軌跡に
改めて脱帽する。(とけいそう)

記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ) 
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る