長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら


悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.815:師走選挙

(11月29日分)

突然の選挙になった。12月は歳末である。師走(しわす)とも言う。「師」は先生であり、僧侶で
ある。このような人たちまでも歳末には忙しく走り回るから師走になった。日本人なら皆が知っ
ている忙しい時期の選挙である▼「大義」が無いという。重要な時期に政治空白が生じる。拉
致問題はまたうやむやになるのか。疑問点は多い。だが消費税を引き上げて国の借金解消を
図る「姿勢」を示さねば、海外からの信用を失いかねない。なにしろ1000兆円である。倍にな
るのもそれほど時間がかからないだろう。財政再建には国の威信がかかってきた▼すでに事
実上の選挙戦が始まっている。今回立候補する生活の党の森裕子元参議院議員は、なんとし
ても国会での発言をしたいという。共産党からは服部耕一氏が立候補する。4期目を目指す長
島忠美氏が2人を迎え撃つ形である▼民主党公認の内定を受けていた田中真紀子氏は立候
補しない。田中角栄氏の娘であり人気者の真紀子氏はその理由を、企業の要職にあることや
某大学で客員教授であることから「二足のわらじを履くことは難しい」と説明する。だが実態は
田中家の影響力の変化と指摘する向きもある▼角栄氏のおかげで、新幹線が走り、高速道路
が通じたと考える新潟県人は多い。中卒であるが総理大臣にまで上り詰めた。今太閤とも言
われている。ロッキード事件でつまずいたとはいえ、今でも人気者である。それでも歳月は容
赦ない。真紀子氏の立候補辞退は5区の政治バランスを変える▼栄華盛衰の選挙になった。
(とけいそう)



記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ) 
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る