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悠久録(過去の悠久録はこちら)
(12月12日分)
ノーベル賞授賞式が、日本時間11日未明に行われ、3人の同胞が笑顔を見せていた。平和
賞はノルウェー王国の首都オスロで、そのほかの5部門はスウェーデン王国の首都ストックホ ルムで、それぞれ人類への貢献を賞賛した▼今年の平和賞はマララ・ユスフザイさん(17・パ キスタン)とカイラシュ・サティヤルティさん(60・インド)が受賞した。マララさんは史上最年少の 受賞者。15歳の時、スクールバス内でイスラム過激派タリバンから銃撃を受けた。重傷だっ た。学校へ通う女性や子供をタリバンは許せなかった▼マララさんは授賞式後、「なぜ戦車を つくることは簡単で、学校を建てることは難しいのか」と問いかけている。それは同賞の理想で あり、今も同国に受け継がれている理想でもある▼ノーベル賞は、スウェーデンの発明家アル フレッド・ノーベル(1833〜96)の遺言で1901年から始まった。ダイナマイトを発明し巨万の 富を築いた彼は、戦争の惨禍を拡大したとして「死の商人」の指弾を受ける。そのことを彼は 終生悔やみ、死後も指弾を受けることを恐れた▼そこで財産の全てを換金して基金を創設。 「人類に最大の貢献」をした人に賞を贈ることを遺言する。とりわけ「平和賞」を重視した。当 時、スウェーデン王はノルウェーの王を兼ねており、ノルウェーに外交権を認めていなかった。 その分中立性が高いとされたのだろう。「平和賞」はノルウェーが今も授与国になっている▼ア ルフレッドは、かけがえのない賞を世界に残してくれた。(とけいそう)
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