長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら


悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.820:選挙が終わった
(12月20日分)

 衆議院選挙が終わった。長島忠美氏は森裕子氏を退け、余裕の当選だった▼終わってみれ
ば自民党の優位は揺るがない。民主党は数の上で躍進したが党首を落選させたのでは、あま
り威張ってもおれない。政権奪取ができる候補を立てることができなかったこともあるが、選挙
対策がうまかったとはいえない▼うちわ問題と歌舞伎観劇費用で途中辞任した2人の女性元
閣僚も当選した。些細な手違い(?)として、支持者は寛容であった。小泉進次郎氏は全国で
最大の16万票を超える得票で当選している。自民党の次を担う逸材になっていくことだろう▼
沖縄では与党の候補者が小選挙区で全員敗退した。自民党の基地政策が批判された証左で
ある。ところが比例区で全員復活した。結果的には与野党の立候補者がそろって当選である。
これでは民意の反映は難しい。比例制度はどこかに不自然さが漂う▼自民党は選挙前に、
「選挙報道の公平中立」などを求める要望書をテレビ局へ出した。「出演者の発言回数や時
間」「ゲスト出演者の選定」「テーマ選び」など多岐にわたって注文を付けている▼このためであ
ろうか、集団的自衛権が論議され、閣議では憲法第9条の解釈変更まで決定した最大の政治
課題も、選挙では争点になってこなかった。拉致問題も頓挫したままである。都合の悪いこと
には蓋がされたようでもある。これでは戦後最低の投票率にならざるを得ない▼それでも自民
党政権は盤石になって、重要な政治決定が可能になっている。国のかじ取りには的確であって
ほしい。(とけいそう)


記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ) 
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る