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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.829:節分

(2月2日分)

今日は節分である。立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分というが、「福は内、鬼は外」と叫び
豆をまく風習は、立春の前日である今日に定着した▼この日は各地で様々な行事が行われ
る。市内各地の神社や仏閣では、節分の豆まきが賑やかである。厄年の厄を落として心身を
祓い清め、良き1年になるよう祈る。節分にまく豆は煎り豆が多くなった。落花生も使う。豆の
他に景品が当たるお札もまく。1年の厄払いが出来て、そのうえ豪華景品が当たればこのうえ
ない▼千蔵院(長岡市千手)では、開運星祭りとして1月23日から毎日祈願を続ける。そして2
月3日の節分、つまり今日が1年間の除災厄と開運を願う結願日である。境内には恐ろしげな
鬼が行列をつくって登場する。年男・年女が「福は内、鬼は外」叫び、「えびす大黒福の神」と唱
えながら豆をまく▼同院の本尊千手観世音は天平勝宝年間、行基(668〜749)の作という。
江戸時代には長岡藩主牧野公の祈願寺として栄えた。所在地は千手村と呼ばれ門前町を形
成、賑わった。戊辰戦争・長岡空襲のなかでも本尊は奇跡的に安泰で、あった。由緒ある同院
の節分も連綿として今日まで続いている▼大阪から生まれたのが恵方巻(太巻寿司)である。
節分の日、恵方に向かって食べると幸せが来るという。今年の恵方は西南西のやや西、時計
の針でいえば8時半の短針の位置である。寺泊の某鮮魚店は従業員総出でつくる。関東地区
の店舗で売れに売れるという。今では全国的に定着した▼節分が来るとすぐに春になる。(と
けいそう)
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