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No.835:雪に負けない克雪
(2月24日分)

19日は「雨水」(うすい)だった。雪が雨に変わる時期という。これからは少しずつ暖かくなるの
だろう。だがこの時期、ナイアガラの滝が氷結したこともある。世界はまだまだ寒い▼県内で建
物倒壊が起きている。暖かくなると、雪は空気中の水分を吸収し重くなる。高齢化で雪下ろし
が思うに任せないのか。住宅自体も古くなっているのか。つれて危険度は高まる。先日は津南
町で住宅が倒壊した。これからの住まいに難渋する。雪崩が家屋内に流れ込む事故も起き
た。雪はまだまだ猛威を振るっている▼雪に負けないように頑張ろうと、耐雪(たいせつ)だけ
でなく、克雪(こくせつ)と利雪(りせつ)を叫ぶけれど、やはり雪国は大変である。旧中里村(現
十日町市)は『雪国はつらつ条例』を1988年に制定し、雪に負けない地域づくりを目指してい
た。十日町市への合併に伴って現在は失効しているが、当時は大きな反響を呼んだものであ
る。学校の教科書にも載った。だが何としたことか。教科書には『雪国はつらいよ条例』と載っ
たという▼それほどに雪のつらさは骨身にしみている。つらい話である。だが、世の中は少し
ずつ良くなっている。雪を夏場の冷房に使う。酒の貯蔵に使うなど克雪、利雪が進んでいる。
老人世帯への雪下ろしボランティも出動する。長岡市の除雪体制も充実してきた。雪しかまつ
りは賑やかで、雪を感じさせない。長岡人の熱気は他を圧倒する▼2月も下旬。ここまでくれば
多少の雪も余裕である。今年も雪に負けなかったことを感謝したい。(とけいそう)

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