長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら

悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.837:歳月をつなぐお雛様

(3月3日分)

今日は桃の節句である。長岡市内のいたるところで、お雛さまが佇んでいる。市民が保有する
お雛さまを道行く人に見てもらおうとの趣向である。古い雛人形、最近の作、手作りの愛らしい
お雛さま。それぞれに思わず笑みがこぼれる▼お雛さまを飾り愛娘の幸せを祈る風習は古く、
このため豊かな様式を生んだ。さらに各地の自然や習俗から影響を受けて、素材や表現形式
も多様化した。その愛らしさは等しく人の心を打って、今も何かを語りかけてくる。人形の由来
はそれぞれのルーツであって、日本の懐かしい文化になっている▼アメリカ駐日本大使館にも
雛人形が飾ってある。現大使は1963年に凶弾に倒れた第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネ
ディの長女、キャロライン・ケネディ氏である。当時3歳だった。53年前のその折、哀悼の意を
込めて松本艶子さん(北海道在住)が雛人形を贈った。15体揃った本格的なお雛さまである▼
大使は日本赴任にあたり、思い出のお雛さまを日本へ持参した。そして大使館に飾っている。
長い歳月が贈り主を不明にしていたが、大使は北海道を訪問した際に、取材陣にこのことを
話した。そしてマツモトさんを探してほしいと依頼した。松本さんは今92歳。介護施設に住む。
「ただただありがたい」と感激、大粒の涙を流しているという▼長い歳月には自然災害や戦争
など、多くの災厄があったであろう。とりわけ長岡では戊辰戦争と太平洋戦争の空襲があっ
た。それでも数多くのお雛さまは生き残って、人々の心をつないでいる。(とけいそう)

記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ) 
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る