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No.858:「年金機構の不手際」

(6月6日分)
日本年金機構がサイバー攻撃を受け、年金受給に関わる個人情報125万件が流出したとい
う。年金の受給・交付のために登録した個人情報がたとえ1件でも不正行為に使われれば、当
該受給者は大変なことになる▼日本年金機構は年金受給者におわび状を出すという。年金番
号変更を希望すれば受け付けるとも聞いた。関係者の処分もするという。だが125万件であ
る。そうした全ての費用はどれくらいなのか。まさか年金の積立金を取り崩すとはいわないであ
ろうが、まさか、まさかと気にかかる▼インターネットが普及してまことに便利になった。メール
はどこにいても送受信が可能である。コピーも簡単で写真や大量の文書も瞬時に送受信でき
る。今となればパソコンもメールもビジネスには欠かせない。その便利さが今回の事件を起こ
した▼人は一人では生きることができない。全てに他者の手助けが必要である。だからプライ
バシーについても誰かが知ることになる。幼子も寝たきりの病人も、プライバシーは時に犠牲
になる。それ故個人情報を知った側が軽々に漏らしては困る。ビジネスであれば知ってしまっ
た個人情報は限りなく多いはずである。万に一つでも漏れれば影響は実に大きい。情報を知
る者の責任は重いのである▼不明のメールは開かないことが肝要であるが、悪事を働く者は
知恵を絞る。国家組織をあげて他国の情報を盗もうとしている国がある。情報は戦車や爆撃
機よりも破壊力があるともいう。125万件も盗まれて、日本の対応は穴だらけなのだろうか。
(とけいそう)




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