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No.892:カタツムリ展
(11月24日分)

長岡市立科学博物館で「カタツムリ」展を観た(12月27日まで)。膨大な数の標本に目を奪われ
驚いた。「にいがた貝友会」顧問の村山均さん(85・市内中沢在住)が採集したもので、明星山
(糸魚川市)で発見した新種の「ムラヤママイマイ」も含んでいる▼村山さんは高齢になり全て
を『マイマイ姫』像を持つ市に寄贈した。「カタツムリ」への熱い思いがほとばしっている。同像
は大きな「カタツムリ」に少女が腰かけている。表町の交差点近くに建つ。作者は彫刻家廣井
吉之助さん。昭和33年に、当時まだ健在だった新潟相互銀行が寄贈した。名称は公募し、最
多の『マイマイ姫』に決まったという▼「マイマイ」は「カタツムリ」のことである。長岡近辺では
「ダイロ」とも呼んだ。「カタツムリ」の漢字表記は「蝸牛」である。歩みが遅いので牛と同様に鈍
重な意味になったのか。角があるので牛に似るとなったのか。「蝸牛角上の争い」との言葉も
ある。「カタツムリ」の左右の角で争うような事態は些細なこと、つまらない争いを諌める言葉で
ある。平和都市長岡にふさわしい標本がそろった▼大手通には幼子たちのブロンズ像が建
つ。名前は「お買いもの」「なかよし」などでいずれも愛らしい。これらは越時計店(大手通2)の
野本九萬雄さんが企画し、彫刻家元井達夫さんが制作した。元井さんはJR長岡駅舎の『良
寛』や千秋が原の『米百俵群像』等を制作している。平和の森公園には『平和像』が建つ▼長
岡は、まちなかのあちこちに彫刻があって和ませる。(とけいそう)


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