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No.931:三菱自動車のデタラメ

びっくりした。立派な企業の不正行為にびっくりする▼三菱自動車の燃費問題である。燃費デ
ータを改ざんしていた。算出方法も国の基準以外の方法をとっていた。これでは他社とは異な
る物差しを採用していたことになり、平等な競争にならない。消費者をバカにしている▼同社は
2000年に大規模なリコール隠しをした(トラック・バス部門)。さらに04年にもリコール隠しが発
覚(同部門)。この時のリコール隠しは、車輪が走行中に外れるという危険なもので死者も出る
事態だった。それでも同社はリコールをせず、内密に処理したという▼だが「悪事千里を走る」
という。ことは露見し売り上げの激減に直面した。こうした記憶は消費者に根強く残っている。
だから今回の燃費問題は「喉もと過ぎれば熱さを忘れ」であって、またやったか、ダメな会社は
いつまでたってもダメだな、と思わせる▼さらに、これだけでは済まなかった。何と不正は25年
前からという。そのとおりなら、リコール隠し事件以前からの不正である。同社の体質は想像
以上に劣化している。それでも「三菱」の名のもとに生き残りをはかるのか▼最近は上場企業
の不祥事が多い。企業組織が大きくなると、経営陣の目が届きにくいのであろうか。東芝は不
適切会計で糾弾された。利益をかさ上げしたのである。かさ上げ分の法人税は支払っている
から脱税ではないとして、税務当局は動かない。だが架空の利益計上は株主への背信である
▼不祥事に頭を下げても、違和感は消えず、疑問だけが残る。(ふうちそう)

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