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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.944:共産党と連携、統一候補の戦い

悠久録(7月5日)

時間の経過は早く、いつの間にか年の半分が過ぎた。7月は花火大会がある。民謡流し、神
輿渡御と夏の準備が始まる▼庭を見ればアジサイが咲いている。アジサイは前昨年伸びた枝
に花が付くと言う。強い剪定をすると、翌年の花付きが悪い。ホタルの美しい光も前年の環境
への配慮による。いずれも対応の是非が翌年を左右する▼一方で、選挙の声がかしましい。
参議院選挙の舌戦に各候補者はその命運をかけている。異色は共産党による他の野党との
連携であろう。過去の選挙結果を見ると、次点候補者の得票に共産党候補者の得票を重ね
れば、逆転したケースが多かった。そのような繰り返しを今回は避けたいのであろう▼それだ
け、各政党には憲法改正に対する危機感が強い。戦後70年にして、与党はますます改正への
意欲を燃やしている。さりとて、改正後の国家の姿を国民が等しく描き切っているわけでもない
し、理解しているわけでもない。新たな時代に向けての準備は必要であるが、それらはこれか
らの論議になる▼だが日本は、独力で海外の大国に対抗できるわけではない。長大な海岸線
を武力で守ろうとすれば膨大な人員が必要になる。マンパワーを考えるだけでも、それは無理
だろう。だから攻めは最大の防御と考えてしまえば、昔の悪夢がよみがえる▼しかも高齢化時
代に入った。65歳以上は、4人に1人と言う。高齢では力仕事はむかないが、経験は明日への
備えを示唆する。アジサイやホタルのように、来年の美しさを愛でるためには、今の対応が大
切になる。(とけいそう)

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