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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.948:田中政治の終焉

20016年の参議院選挙が終わり、国会での勢力図も確定した。新たな勢力図からは、当面
の日本の姿がみえてくる▼ひとつには、憲法改正への道筋が開けたことである。改憲への条
件である3分の2以上の議席を改憲派が占め、現行憲法下で初めての政治状況が出現してい
る。憲法改正と言えば第9条が最初に浮かぶことではあるが、そうしたことの議論が盛んにな
るだろう▼野党は辛い状況にある。経済面、生活面、いずれの点でも政党としての気迫が薄
く、独自性は打ち出せないでいる。民主主義は2分の1プラス1票の意見が優先する制度であ
る。野党はもう一度政権奪取を目指す気概を持ってほしい。そのためには野党連合を成熟さ
せていくしかない▼新潟県は2人区から1人区へ変更になり、激戦になった。森裕子氏は野党
連合を背景に、2279票という僅差で前回の落選をリベンジした。だが立候補当初はスムーズ
にいったわけではない。スタートでは公認問題で混乱もあった。それでも森氏の執念が勝利を
呼び寄せた▼百家争鳴の野党ではあるが、小異を捨てて大同についた勝利である。野党連合
が功を奏した森氏の選挙は、ひとつの成功例になるだろう。一方、18歳以上の選挙権行使も
スタートした。若いエネルギーの登場は、新たな結果をもたらすはずである▼だが退場もある。
比例区の田中直紀氏は敗退した。当選を狙って、選挙区から比例区へ鞍替えしたが、成功し
なかった。田中家の政治も終わり、本県の政界地図も変わった▼世代交代は、確実に生じて
いる。(とけいそう)


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