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長谷川邸でかやぶき屋根を葺き替え
 地元塚野山地区の住民30人が見学

 国の重要文化財で築305年を経過する「長谷川邸」(越路地域・塚野山)で、かやぶき屋根
の修理・葺(ふ)き替え工事が行われている。建物の老朽化による母屋の工事で、令和5年8
月末まで3年間かけて実施する。工事期間中は、毎年見学会を実施しており20日、地元塚野
山地区の住民への公開には約30人が訪れ、職人らの解説に耳を傾けていた。
 長谷川家は、江戸時代初期から代々庄屋を勤めた旧家で、近隣の耕地や山林を占有した
豪農。主屋は、宝永3年(1706)の大火で類焼し、享保元年(1716)に再建という。
屋根の全面葺き替えは33年ぶり。平成25年から27年にかけて部分的な補修(差し茅=痛んで
いる茅の部分に、新しい茅を差し込んで補修する)が行われたが、コケの繁殖や大雪などによ
る茅(かや)の傷みが進んでいた。
 作業は市内の業者に依頼し、今年7月から始まった。茅は、魚沼や国営越後丘陵公園(宮
本東方町)の茅場などで調達した。建設当時の状況に合わせようと、周辺地域の建材を使用
している。
 見学会では、職人らが葺き替えに使用する材料や作業方法にについて解説。約2bの茅の
束を短く刈って何層にも積んでいくことや、傾斜の急な「かやぶき屋根」でも雪下ろしが必要で
あることなどが説明された。
 屋根を囲む足場では、職人が「がんぎ」という道具で叩いて茅を平らに整えていく作業や、不
要な茅を除去する「茅抜き」を披露した。参加者らは、職人の巧みな技に見入るとともに、実際
に屋根に触れて手触り感を楽しんでいた。
 初めて長谷川邸を訪れたという小林幸子さん(48)は「かやぶき屋根の厚みにびっくり。触っ
てみると、場所によって柔らかさも違った」と驚いた様子だった。葺き替え前の屋根の厚みは
約100a。傷んだところのみを差し替える「差しがや」を繰り返し行ったことで、厚みが約20a
増したという。
長岡市教育委員会科学博物館・学芸員の新田康則さん(48)は「長谷川邸は、再建から300
年以上経っており、当時のそれぞれの人の思いが込められている。建物の歴史でいうとまだ
関わりは短いが、日本の伝統的な建築物である長谷川邸をこれからも守っていきたい」と語っ
た。
工事期間中も長谷川家収蔵品展示室など、内部展示の観覧可能。30日まで開館する。12月1
日から翌年の3月31日まで冬季休館。




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