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全国各地から新鮮な魚介類が集まる長岡中央水産(長岡市新産1)では5日、市内外から小
売業者ら約50人が集まり新年恒例の初荷式が開かれた。初競りでは、国内外の漁港で水揚 げされた新鮮な魚介類を競り落とそうと、競り人と買受人の威勢の良い掛け声が市場に響き 渡った。
威勢の良い競りの掛け声が響いた
新年最初の市場は年末年始に海が荒れたこともあって、県内の漁港からの入荷は佐渡から
のブリやタコ、カレイなどがあった程度だった。県外からは、北海道からカレイ、青森からアン コウ、宮城からタラ、サンマ、千葉からアサリ、三重からシジミ、佐賀からクラゲなどが入荷し た。国外からはノルウェーのサーモンなどが入荷したが、コロナ禍の影響で全体的に少なかっ た。
卸売市場の取引は、従来からの公開で入札する「競り」は減り、卸業者同士が直接売買する
「相対取引」が中心となっている。長岡中央水産でも、大手スーパーなどの量販店は競りの前 に相対取引で商品を確保しているが、それでも地元の料理店などを中心とした競りは毎朝、行 われている。競りの掛け声は市場の華である。この日も手締めの後の初競りでは、威勢の良 い競りの掛け声が響いていた。
2年ぶりの来賓を迎えての初荷式
初競りに先立っての初荷式では、同社の社員や共栄会の会員らが参加した。昨年はコロナ
禍により、初荷式は関係者のみでの開催だった。2年ぶりに出席した磯田達伸市長は「新型コ ロナに関しては色々な考えがあるが、感染防止をしっかりとして飲食を含めてできることはして いきたい。地元産の食を大事にしていこうという考えが強くなっている。漁師の後継者の育成も 寺泊漁協とともに取り組みを始め、地場産の水揚げが増えるようにしていきたい」とあいさつし た。
衆院新潟5区選出の米山隆一議員は妻で作家の室井佑月さんと初めて出席し、「おいしい
食べ物は人を元気にする。新型コロナに関しては、今ある知見を使い経済活動をしていき、楽 しいと思える1年にしたい。漁業を取り巻く環境は大変だが、市場や飲食店の皆さんの協力の 力添えもいただきながら改善に努めていきたい」と話した。
コロナ禍を乗り越え魚介類の安定供給を目指す
コロナ禍で、欧米を中心に漁ができない状況が続き、さらに空輸などの制限もかかって、輸
入ものの魚介類は大きな影響を受けた。漁獲高の減少傾向は続き、イワシやサンマといった 大衆魚の価格も高騰している。
同社の大田徳之助社長は「今後も、この状況は続くと思われる」と話す。
厳しい環境の中で太田社長は「魚介類の安定供給が使命というのは変わらない。安定供給
のために一歩踏み込み、生産に関わっていく必要もあると感じている。コロナ禍での新しいトレ ンドをつかみ、消費者の流れに沿いながら、魚食の伝統を守っていきたい」と意気込んでい る。
詳しくは星野まで。(0258−32−1933) (naganews@crest.ocn.ne.jp)
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