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大星 光史選
水無月の秀歌‐一
長岡市 見渡せる那須高原の遊園地孫(こ)らはせわしく乗りものをえらぶ
【評】「孫ら」のうれしさ。あなたは歌でとても愉快な見学気分でよい取り合わせですね。
水無月の秀歌‐二
長岡市 山峡の「白黒(しろくろ)酒店」看板に共に笑いて旅は浮きたつ
【評】よい旅ですナ。歌もまた楽し―。
水無月の秀歌‐三
長岡市 春の日に「佳き娘」に巡り会ひしかな話し合ふ事見つめ合ふ事
【評】どなたでしょう?ともあれ楽しい出合い?
佳作
長岡市 誰れも彼も一期一会の想ひ秘め老いの集会果てて別れぬ
長岡市 石段につまずき思う若き日の蹉跌なるとやつきまとわれし
長岡市 扇風機白黒テレビ巨人戦遺影の父は吾より若くて
長岡市 小春の嵐に桜の花もたじたじに
心の中に笑顔の花咲き
長岡市 小林 仙子
入院中人友達になり桜みて
指おり数え退院日なり
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