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長岡新聞歌壇:2018年6月:短歌入選作
田宮 朋子選
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短歌募集要綱
子供から大人まで、初心者でも大歓迎。はがきに3句以内、住所、氏名(柳号)、電話番号を明記
し、長岡新聞社「悠久文芸・短歌係」(〒940‐0071 長岡市表町2‐3‐1‐2F)へ。
締め切りは毎月末日、選者の選を経て長岡新聞紙面で毎月第3木土曜日に掲載します。その後こ
のホームページで紹介します。


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六月の特選

長岡市    空き室にカーテンかかりIターンか Uターンか知らねどわれ歓迎す

【評】空き室だった集合住宅の一室に、カーテンがかかり、新しい人が入居しました。その人が
Iターン(都会から地方に移り住むこと)してきたのか、Uターン(地方で生まれ育ち、都会に進
学就職した人が故郷に移り住むこと)してきたのかは知らないけれども、歓迎する、と作者は
言います。少子高齢化で人口減少が続く昨今、新たな住人のふえることを喜ぶ気持ちが、具
体に即して表現されています。

佳作
長岡市      噛みしめてゐる師の言葉「心意気」 死ぬまで捨てじ胸内詠むこと

長岡市      田仕事の移りゆくさまながめつつ 少女の頃をふと思い出す

長岡市      悪い所はっきり言うて大丈夫 そう言い話すお互いさまと
           
長岡市     ピンク濃き三葉躑躅が庭を染め 一本挿し木す来年のため

長岡市     古里に帰りたくなる母の笑む 顔が見えくる淋しき雨に
           
長岡市    雪深き地へ君は行き新緑の 季節となりて空席寂し


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2017年6月:短歌入選作
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