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2016年:新春インタビュー
長岡商工会議所丸山智会頭
 「経営理念を徹底する企業は強い」

 2016年にはいり、長岡では地方創生を目指す事業が本格始動を始めている。そこで長岡
商工会議所の丸山智会頭(74)に新春に当たっての抱負などを聞いた。

経営理念を持つ会社は強い

丸山会頭は現在、長岡商工会議所の第13代会頭であり、新潟県米菓工業協同組合理事長で
ある。岩塚中学校卒業後1957年4月に滑竰ヒ農産加工場(60年・岩塚製菓鰍ノ社名変更)
に入社。86年に代表取締役社長に就任した。
社長時代に同社は年商100億円を実現。好機と観た同社は東京証券取引所への上場を目
指し、89年上場を果たしている(当初は店頭公開)。上場によって資金調達力を強化し、海外
事業の成長と相まって収益体質を盤石にした。丸山会頭の大きな思い出である。
丸山会頭は会頭就任以来、「商工会議所も企業でなきゃならない」と考え、所員に語りかけて
きた。最近「ようやく企業的な発想になってきた」と喜ぶ。企業的な発想の根本は、「すべての
企業はお客様を第一に考え、常にお客様のニーズに応えなければいけない」とするもの。商工
会議所自体もこのような発想を重視すべきと話す。
地元企業の多くは大企業ではない。中小企業の成長はすべて、「経営者である社長にかかっ
ている」と断言する。「人は助けてくれない。自分の企業は自分で守るしかない」という。岩塚製
菓鰍フ社長を長くつとめ、企業の経営基盤を盤石にしてきた丸山氏の言葉には迫力がこも
る。
「会社は生き物」であるともいう。経営理念を背骨に例える。長岡の中小企業に関しても、「経
営理念を持つ会社は強い。そして、決まっている理念は絶対に曲げたり変えたりしちゃいけな
い。方法手段に走ると会社がおかしくなる」と、企業が生き残るための信念を強く抱いている。

一人ひとりの能力を上げること

丸山会頭は、日産自動車の社長兼最高経営責任者であるカルロス・ゴーン氏が、社長に就任
した際の記者会見が記憶に残っているという。
この記者会見では、集まった記者から「ライバル会社はどこか」との質問が出た。ゴーン社長
はすかさず、「日産だよ」と答えたという。会見の様子をニュースで見ていた丸山会頭は、「感
銘を覚えた」と言葉を強める。そして「あれでなきゃ」と、感心する。
今後長岡を支える若手の育成や雇用についても「毎日が勝負と努力」であるとし、担い手不足
の昨今であるが「非・戦闘要員はいらない」とする。「人がやらんことをやる!」と一人ひとりの
スキルアップを求めている。
「まずは市場の価値を上げること。一人ひとりの能力を上げていかなければいけない」と言葉
を強めた。
 
 

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27年秋の褒章・叙勲受賞者
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