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8月25日掲載
森民夫長岡市長が県知事選出馬を決断したことに伴い後継の長岡市長選挙が行われる。
同選挙には、元長岡市議会議員の藤井盛光氏(38)が17日、記者会見を開き無所属で立候補 する意向を正式に表明した。
さらに小熊正志長岡市議(66・自民党長岡支部長)も22日、正式に立候補を表明した。加えて
磯田達伸副市長(64)、も出馬に意欲を示している。
長岡市長選は三つ巴の激戦になる気配である。
「子どもたちが住み続けられる長岡」を
藤井氏は昨年11月の長岡市長選では苦杯をなめたものの、当時現職の森民夫氏(66)と市長
の座を争い、初出馬で3万6973票を獲得している。今回森氏の県知事選出馬表明を受け て、藤井氏に再度挑戦のチャンスが巡ってきた。
後援会の代表者らとともに17日、記者会見した藤井氏は前回の市長選後、自身が掲げた公
約に賛同する人からの激励を受けて、「次こそはと決意した矢先の選挙戦」と語った。そして森 氏の知事選出馬について、「御自分の進退を懸けて決めたこと。民主主義の基本的な形で是 も非もない。むしろ私はチャンスを頂いた」と述べた。
今回当選すれば、5選を果たした森市政を引き継ぐことになる。「良いところはきちんと残し、
混乱のないように引き継ぎたい」とし、「市役所を改革し、お役所体質を変えるべき」との考えも 示した。県との関わりについては、「喧嘩してはいけない。市の利益になるようなお付き合いを したい。政策を見据えて動いていく」と柔軟な姿勢を見せる。
前回の市長選では合併地域に力を注いだことから中心市街地との温度差が生じたことを反
省。「今回は町なかの人の気持ちをくみ取っていきたい」と強調している。後援会では「技量を 持っている。市議で終わってほしくない」と話し、選挙戦に意気込んでいた。
前回の公約掲げ再度挑戦
藤井氏は前回の選挙戦で掲げた公約を引き継ぐとする。今回政策の骨子として発表した事
項は次のとおり。
@「子どもたちがずっと住み続けられる長岡」のための働く場所づくり。
A「前例踏襲を改め職員の積極性を活かす」民間目線での市役所改革。
B「米百俵の理念を活かすまち」としての教育振興。
藤井氏が目指す市長像は次のとおり。
「率先垂範、手柄は部下に、責任は自分が負う市長」「市内をくまなく回り、市政と市民の距離
を近づける現場主義の市長」「市民の喜び、市職員の喜びを我が喜びとする市長」
藤井氏略歴
藤井氏は盛岡市出身。慶応義塾大学理工学部応用化学科を経て同大学大学院を修了。理学
博士である。わが国で最大の理化学研究所脳科学総合研究センターに研究員として籍を置い た。だが奥様の関係から、曹洞宗太平山興国寺(長岡市千手2)の僧侶になる。同寺には長 岡藩大参事小林虎三郎の墓があり、藤井氏は虎三郎を敬愛してやまない。
民政クラブ小熊正志長岡市議会議員(66)は20日、長岡市長選へ立候補する意向を示した。
小熊市議はアオーレ長岡で22日、記者会見を開き市長選へ無所属で出馬する意向を正式に 表明した。
森民夫長岡市長の県知事選出馬を皮切りにした立候補という。
小熊氏は長岡市議会議員に1991年初当選。2003年には第50代長岡市議会議長に就任
(〜05年)。長岡市議7期を務める。
同表明では、「市民の思いを市長の立場で形にしたいという覚悟。市民が決め、市民が創る新
しい長岡市をデザインしたい」と、決断の思いを語り、「人口減少、人生100歳時代という新た な時代変化を見据えたい」としている。
これまでの森市政については、「手堅く一生懸命に、随分と長岡を盛り立てて頂いた」とし、当
選したあかつきには「森市政を継続する中で、新しい政策に取り組みたい」と意欲を語った。自 身が所属する民政クラブの仲間と共に、森氏の知事選出馬を応援したいとの意向も示してい る。
同会見で小熊氏が特に強調したのが「市民が決める、市民が創る」という理念。平成の大合併
時に議長を務めた事で、市民の様々な意見を聞いた事で、「合併して良かったと言われるよ う、地域住民が身近な課題の解決や魅力づくりに力を発揮するための仕組みづくり『コミュニテ ィ分権』」とし、市議として務めてきた中で見えた長岡の課題として、「長岡の元気度を上げてい きたい」とする。
自身のマニフェストである「長岡発→地球行」を掲げ、「幸せを実感できるまちづくり」「市民が
決める、市民が創る」をテーマに4つのジャンルに分けた政策で人口減少対策、地域資源の循 環再構築を図る。
@「長岡創生・人口減少の克服」
A「地域コミュニティビジョン」
B「教育育成ビジョン」
C「文化成長ビジョン」
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