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社主のプロフイール

参議院選挙が７月10日投開票と決まった（６月15日閣議決定）。公示は昨日、６月22日に行わ
れた。いつものことながら、選挙への期待は大きい。だが期待以上に、冷めた空気もあるよう
だ▼先の新潟県知事選挙では原発反対を真正面に掲げた候補が、現職に50万票余りの大差
で敗れている。現職は、自分のスタンスを鮮明にしないのがベターと考えたのか、原発問題に
触れないように避けていた。是認を念頭にした判断だったのだろうか▼大差は県民にとって、
原発問題は喫緊の課題ではないことを示唆した。事故の懸念があるにしても、今現在の問題
ではないとして、争点にする気分ではなかったのだろう。多くの有権者、業界団体では現状を
是としたようだ。50万票の差はそのことを示唆している。だが万一のことが起きれば、最悪の
場合、福島と同じことになる。しかも柏崎刈羽原発では不祥事が数えきれない。安心できない
状況にあることは確かだ。あまりにも多い不祥事に私たちは不感症になったのか▼選挙のと
きこそ意思表示すべきというが、多くの有権者は厳しい対立を求めていないかに見える。連合
はじめ各野党のスタンスも、以前とは異なってきた。とはいえ、いつの世でも一票の重要性は
変わらない。選挙結果の累積は世の中の方向を決めていく▼熱い論争の末に７月10日を迎え
たいものだ。（とけいそう）

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悠久録：Ｎｏ．1347：「家計の値上げ許容度」