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長岡新聞・悠久録(6月16日)
No.1347:「家計の値上げ許容度」
驚いた。黒田日銀総裁の発言である。「家計の値上げ許容度も高まってきている」。だから「金
融引き締めを行う状況にはまったくない」。物価対策も為替対策もやらないと発言。2%の物価 上昇を待つとの姿勢を示したのだ(6月6日、葛、同通信社での講演)▼コロナ禍で国民がショ ッピングや外食を控え、観光旅行も控えてきた結果、家計の貯蓄が増加している(強制貯 蓄)。これは値上げ許容に繋がると思ったらしい。家計に貯蓄がある今は「家計が値上げを受 け入れている」こと。今が物価上昇率2%の目標達成に、良きチャンスと見たようだ▼一言で いえば企業は値上げを推進し、その増収分を「賃金の上昇につなげなさい」と言いたいのだろ う。だが値上げが賃金上昇に繋がるにはタイムラグがある。1年や2年では効かない。その間 庶民はひたすら耐えるしかない。日銀は「物価の番人」であり、物価安定が最大の使命なの に、そんな話、誰が納得するか▼発言は各方面から非難を受け、ついに陳謝。とうとう撤回に 至った。そのうえ、財務省と金融庁、日銀による会合で円安の進行について「憂慮している」と した。できることなら、円安が進み、原油価格も上昇し、物価が2%を安定的に超えることを願 っていただろうに。黒田総裁としては残念な結論に違いない▼国民無視の政策判断は支持さ れないのだ。(とけいそう)
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