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悠久録(過去の悠久録はこちら)
(2014年6月24日掲分)
長岡市内在住のAさんは交通事故で重傷を負った。以来自分で動くことができない。寝返りも
打てない。通院も大変で往診が多くなる。事故から10年以上経過するが、身体の損傷は簡単 には治らない。それでもお母さんの愛情は限りない▼ヒトは何歳まで生きることができるのか。 120歳までは大丈夫との声もあるが、果たしてどうか。男性では111歳の百井盛さん(さいた ま市)が存命の世界最長寿になった。女性では116歳の大川ミサヲさん(大阪市)である▼10 0歳までの長寿は、ヒトの願望である。「百寿者」といって市町村は祝い金を首長自ら届けてそ の長寿を祝ったものである。ところが1963年に150名ほどにすぎなかった「百寿者」は一昨 年5万人を超えた。敬老の日は長寿のお祝いで埋まる。一方で介護負担も大きくなった。高齢 化の進展は様々な変化をもたらしている▼理研の小保方晴子さんがSTAP細胞創出に成功し た。胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)と比べ、簡単に作れる革新的な万 能細胞と喧伝された。これでヒトの命はさらに伸びると期待が高まったが疑義が噴出。ついに 小保方さんは主要論文の撤回に同意する。細胞は無いのか、それともあるのか、理研挙げて の実験で結論を出すしかない▼長寿への願望は限りないとしても、年長者の寿命が先に尽き るのも天命である。原爆症の永井隆は『この子を残して』を著し(講談社・1948)。悔しい思い を著述している。今を生きる者に問われることは、やはり大きい。(とけいそう)
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