長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら

悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.916:ついにマイナス金利が始まった


驚いた。驚くのには慣れているつもりであるが、やはり驚いた。青天の霹靂(へきれき)であ
る。ついにマイナス金利が始まった▼日本銀行は市中銀行から預かっている預金の金利をマ
イナスにした。一番安全なはずの日本銀行にお金を預けると、減ってしまう事態になっている。
当面は銀行が日本銀行に預けている預金のホンの一部だけが対象である。個人の預金がマ
イナス金利になることはないという▼だが、仮にマイナスにならないとしても、今でも少ない金利
がこれからどうなるのか。某銀行ではATMの利用手数料を無料にしているが、果たしていつま
で続くか。手数料も厳しくなるのだろうか。ある日突然有料になるかもしれない。心配の種は尽
きない▼その心配が現実になった。地元の某銀行が今日から預金の金利を下げるという。下
げ幅は0・019%。今後は0・001%の利息が付くだけである。100万円を預けておくと今まで
は200円の利息が付いたのであるが、これからは10円の利息しか付かない。1億円でも100
0円に過ぎない。預金の利息だけで暮らそうという考えは、夢のまた夢になった▼さらにこの利
息に税金がかかる。その税率は、国、地方合わせて20%を超える。少なくなった利息はさらに
少なくなる。年金財政も大変だ。利息収入が減れば、今までのような支給ができるのだろうか。
一方で住宅ローンの金利が下がっても、国民が皆住宅ローンを必要としているわけではない
▼今日から3月。暖かくなるはずであるが、まだまだ寒さが厳しい。(とけいそう)

 記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ) 
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る