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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.983:35年間放置した結果の大規模停電

(10月15日分)

驚いた。東京で大規模停電があった。さらにその原因にもっと驚いた。東京電力施設内(埼玉
県新座市)のケーブルが設置から約35年間、1度も取り換えていなかったという。このため経
年劣化を起こし、火災になった。それが大規模停電につながった▼電車が止まり、信号機も、
エレベーターもダウン。病院も停電した。影響は約58万6000戸に及んだという。これらの原因
が35年間ものメンテナンス放棄にある。そのような対応をする企業が、原子力発電所を「安
全」と力説している▼原発では安全装置を厳格にし、メンテナンスをしっかりするからというが、
35年間の放置が企業の体質を示している。東京電力は柏崎刈羽原子力発電所の運転を再開
したいらしい。だが、安全性を巡って異論は絶えない。福島での事故処理は終わらず、住民は
故郷を離れたままである▼明日は投票日である。選挙の争点には原発の再開問題がある。
東日本大震災の影響もあって柏崎刈羽原発は運転を中止。点検整備中である。泉田知事は
福島での事故の検証が終わっていないとして、運転再開に待ったをかけていた。それがどうな
るか▼新潟県知事選と長岡市長選、いずれの候補者に投票するかが、大きく影響しそうであ
る。危険ならば「ノー」と言うとしても、今現在すでに危険ではないのか。「逃げればよい」として
も、逃げた後の生活はどうなるのか。故郷へ帰れなくなるのでないか。悪しき先例は消えてい
ない▼不安な要素を抱えたままであるが、明日の投票が今後の4年間を決める。(とけいそう)


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