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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.989:小学校が消えていく
(11月1日分)


10月25日開催の「ばくばくマルシェ」では、長岡産の食材をPR。地産地消推進を目指してい
た。市内の3小学校(表町、脇野町、上塩)の児童らも、学校の畑などで栽培した野菜やお米
を出品した。市内の料理店がこれを調理して好評だった。児童らも笑顔いっぱいで、楽しんで
いた▼だが、児童数は減少している。例えば今回参加の表町小は全校で162人である(本年
5月)。平成16年には、210人の児童がいたから大幅な減少である。今回のマルシェで活躍し
た同校2年生をみても、全員で20人にすぎない。全国的な少子化の結果であるとはいえ、身近
なところでも確実に進んでいる▼直近では小国地域での少子化が顕著になっている。下小国
小(小国町七日町)は全児童46人、上小国小はさらに少なく39人である。両校とも3・4年生が
複式学級で、比較的児童数が多い渋海小(小国町二本柳)でも全児童は79人にすぎない。保
護者の危機感が大きくなった▼適切な教育や、大勢の仲間たちとの切磋琢磨は成長に欠か
せない。ついに3校の廃校が決まった。新しく「小国小学校」として統一し、新学校の校舎は渋
海小の校舎を使用する。昨年9月市議会で学校設置条例を改正、3校の統合が決まった。10
月29日には下小国小が閉校記念式典を行った。東京都在住の淡彩画家村上伶(さかし)さん
が描いた母校を絵はがきにして配り、皆が別れを惜しんだ。上小国小は11月12日、渋海小は
11月26日、それぞれお別れをするという▼懐かしい学び舎がまた消えて行く。(とけいそう)





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