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愛縁奇縁
〇北陸新幹線が3月14日開業した。新潟県は既に上越新幹線が活躍しているから、これから
は2新幹線時代を迎える。高速道路も複数の幹線を持ち、交通体系は充実してきた。
同日上越市では開業記念祝賀会(北陸新幹線新潟県区間しゅん工開業式・祝賀会及びえちご
トキめき鉄道開業祝賀会)が開催になり、各界から関係者が参集。祝意を表明していた。同祝 賀会は新幹線開業と共に民間に分離される在来線をえちごトキめき鉄道鰍ノ移管、その開業 祝賀会でもあった。
新しい交通体系に夢は大きく広がった。その一方で、上越新幹線と直接には連動していないこ
とによる不安も生じていた。
〇停車駅の問題がある。肝心の停車駅が糸魚川(いといがわ)と上越妙高の2駅にとどまった
ことは大きな不満でもあった。しかも最速の「かがやき」は全て通過する。1000億円を超える 負担金を支払ってのこの結果に失望は大きかった。
県の動きが悪かったのでないかとの密やかなつぶやきも聞こえた。新潟県の面積に対して3
分の1ほどの富山県に、新駅が3つ(黒部宇奈月温泉、富山、高岡)もあるとの声もある。かの 著名な温泉街があげて運動した結果とも聞こえた。某温泉宿が運動して「かがや(・・・)き」にな ったとのジョークまででた。
〇それでも「はくたか」は2駅に停まる。観光の魅力や関西圏との交流を考えれば、2駅停車
は上出来なのだろう。その成果は、泉田新潟県知事の凄まじい努力の成果であるとの声が、 懇親会の席上あがった。「知事に拍手を贈ろう」との掛け声がでて、会場は拍手に包まれた。
最速の「かがやき」の停車を逃したにしても、新潟県が2新幹線時代を迎え、これからは新た
な展開に入るのは確かである。
だが柏崎圏は新しい交通体系に漏れた。高速道路を活用して、上越妙高との連結を目指すこ
とになるのか。長岡経由でますます東京圏との繋がりを強めるのか。いずれにしても原子力発 電所は、産業の核として存続せざるを得ないとする声は強まるだろう。
列席していた柏崎市長の思いはますます重くなっている。
〇ラッキーなのは糸魚川であろうか。
従来からの駅に隣接して新幹線駅ができた。鉄道の東西結節点でもあったことから、用地は
広大だったのだ。新幹線駅から海岸へも1`bに満たない。歩いて日本海を楽しむことができ る。港もある。それも小さな漁港ではない。れっきとした国指定の港湾である。こうした資産を 活用しようと夢は広がる。
同日、糸魚川での記念イベントはかってない人出でにぎわったという。大糸線で長野県と繋が
っているものの、新潟県の隅っこのイメージがあった。それが転換するかもしれないと期待は 弾む。
〇同新幹線の開通に伴って、在来線は新会社が経営する。社長の嶋津忠裕氏は元椿山荘総
支配人、肥薩おれんじ鉄道社長を経て新潟県交通政策局参与(並行在来線担当)を歴任。き っと地域に根差した経営をすることだろう。
祝賀会では泉田知事が主催者としてあいさつした。続いて地元選出の国会議員や沿線市町
村長が次々と祝意を述べていた。新たな交通アクセスは、新潟県に2大動脈をもたらしてい る。
(黄色い風見鶏)
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