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愛縁奇縁:既往目次
No.150:北朝鮮国籍の金正男氏の暗殺
それでも安穏な日本

○異常な事件が続きます。今年の十大ニュースのトップと思える事件がマレーシアのクアラル
ンプール空港で起きました。北朝鮮国籍の金正男氏の暗殺です。北朝鮮の金正恩総書記の
異母兄で、政権からは疎んじられた存在でした。いずれ暗殺されるとみられていましたから、
用心が足らなかったのでしょうか。
北朝鮮の仕業との見方が多いのですが、同国のマレーシア駐在大使は声高に否定していま
す。

○事件後、直接手を下したとされる女性2人は起訴されましたが、他の関係者への対応は帰
国させるなど不可解です。真相が分かるのはずいぶん先のことでしょう。
北朝鮮の内部では次々と粛清が起きているようです。政府高官すら立場は不安定のようです
から、国外に逃げた異母兄も安全ではありませんでした。
我が国のすぐ近くでこのようなことが生じるのは恐ろしいことです。しかもミサイルまで持ってい
ます。国家組織が相手では、個人はなすすべもありません。
 
○しかし同様なことは歴史上少なくないのです。米国ではケネディ大統領の暗殺(1963)があ
りました。我が国でも暗殺された総理大臣や閣僚がいます(1909年伊藤博文、21年原敬、30
年浜口雄幸、32年犬養毅など)。人の死は決定的であって、回復することはできません。だか
ら紛糾した課題の最終的な解決は死がもたらすと、歴史は教えてくれます。
自民党の石破茂元幹事長は、ロシアのプーチン大統領について「今まで何人殺したことがある
のか分からない」と述べているほどです(2月25日、金沢市で)。

○反政府組織による無差別テロも蔓延しています。世界では、言葉による解決は壁にぶつか
っているのかもしれません。2001年9月、アメリカで起きた同時多発テロの衝撃は世界を巻
き込みました。無関係な人の死は無残です。個人が政府に対抗するには、こうした方法しかな
いのでしょうか。
アメリカのトランプ新大統領は、自国内の安全に専念する意向のようです。そのほうが世の中
は安定するのか、それとも一層の混乱が生じるのか。

○我が国では、思想や信条など考え方の違いから、このような恐ろしいことは生じようもありま
せん。それだけ治安がゆき届いており、ありがたいことです。とはいえ、納得がいかない事件
は起きるものです。
8億円の値引き事件も不可解です。名誉校長に安倍晋三総理大臣夫人が就任していたことか
ら、話題が大きくなりました。国会での追及に総理は「夫人は私人」と庇っていました。だがそう
と言い切れないのが世の中です。だから秘書として国家公務員を5人派遣しているのではない
か。国会で「アッキード事件」(夫人の名前からロッキード事件に重ねた)と追及され、総理は切
れたようです。
 名誉校長就任という驕慢ささえ無ければ、こんなことにならなかったのに。軽率さを悔やんで
いるに違いありません。

○東京電力の情報公開も不可解です。柏崎刈羽原発の免震重要棟が十分な耐震性がないこ
とを隠し続けてきました。
なぜ隠したのか。どうもこの会社には隠し事が多い。業界トップに安住しすぎたツケでしょうか。
年初早々からビッグニュースが続きます。穏やかな我がですが、きな臭さが皆無でないことが
気がかりです。
(黄色い風見鶏)
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No.149:トランプ大統領の意気込み
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